近年、外科的治療技術の進歩や手術用医療材料の開発に伴い、多くの整形外科疾患の治療成績が飛躍的に向上しております。これに伴いまして、後療法を担当する我々セラピストにも術後早期からの手厚い治療体制の整備と高度な専門技術が求められてきております。実際に、社団法人日本作業療法士協会では「手外科専門作業療法士」の認定や日本ハンドセラピィ学会における「認定ハンドセラピスト制度」の新設等、我々セラピストを取り巻く情勢も変わりつつあります。

 このような情勢を鑑み、この度、四国エリアの上肢整形外科疾患の治療に従事しておられるセラピストの知識および技術の向上を目的に、「四国ハンドセラピィ研究会」を設立する運びとなりました。活動内容としましては、年一回の研修会や各支部に分かれての症例検討会等を定期的に開催し、当会が四国はもとより近県のセラピスト間の学術的交流による情報交換の場となればと考えております。

 今後四国4県および中国地方のハンドセラピィに関わっておられる方々ならびに、関係機関や団体の方々のご協力を頂きながら、四国・中国地域のハンドセラピィの技術向上に寄与できる研究会にしたいと考えております。